■DOSBox
現行のWindowsにもMS-DOSプロンプトというものがありますが、
MS-DOS自体が無いのでMS-DOSというOSが起動するわけではありません。
DOSっぽいインターフェースで操作できるだけの代物です。
その為MS-DOSが無いと動作しない古いゲームは現行PCでプレイする事は出来ません。
その場合DOSBoxというDOSエミュレータを使用し、現行Windows上でDOSをエミュレートする必要が出てきます。
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DOSBoxの使い方
DOS用のゲームを起動するまでの最低限の説明です。
まずDOSBoxを起動する前に、互換モードでWindows XP(Service Pack3)に設定します。
これをやらないと不具合が多発します。
やり方は
Thef1インストールページ参照。
DOSBoxを起動するとコンソール画面が表示されます。
このままでは何も出来ませんので、DOSBoxの仮想ドライブにドライブをマウントします。
まずはゲームをインストールしたドライブを、DOSBoxの仮想ドライブへマウントします。
私の環境では、Gドライブにゲームをインストールしているので、DOSBoxにGドライブの仮想ドライブを作成し、その仮想ドライブにGドライブをマウントします。
ちなみに日本語キーボードで":"コロンを入力するにはShiftキーを押しながら";"セミコロンを押します。
mount g g:\
DOSゲームの体験版では必要はありませんが、製品版の場合はCD-ROM認証がありますので、
DOSBoxの仮想ドライブにCD-ROMドライブをマウントする必要があります。
私の環境では、DドライブがCD-ROMドライブなので、Dドライブをマウントします。
CD-ROMドライブのマウントの場合、そのドライブがCD-ROMドライブである事を認識させるオプションが必要になります。
単純に-t cdromを付けるだけです。
mount d d:\ -t cdrom
これでHDDドライブとCD-ROMドライブのマウントが完了しましたので、カレントドライブをHDDドライブのGドライブに変更します。
ここからはお馴染みのDosコマンドになります。
g:
私はGドライブの下のgamesディレクトリにゲームをインストールしているので、ディレクトリをgamesへ移します。
ディレクトリを変えるにはcdコマンドを使います。(尚1つ上のディレクトリへ戻るには"cd.."を使います。)
cd games
現在のディレクトリ内のファイル・フォルダを確認するにはdirコマンドを使います。
(Windows上で動作しているので、DOSBoxをフルスクリーンにしていなければWindows上で見た方が楽です)
dir
尚、インストール先のフォルダ名は8文字以内にしておいた方が簡単です。
8文字を超えると名前が省略されて~(チルダ)に表記になります。
デフォルトでは日本語キーボードで~が割り当てられているキーがありません。
日本語キーボードで割り当てられないキーを割り当てるには、
キーマッピングを変更する必要があります。
ゲームの起動は、cdコマンドでゲームをインストールディレクトリの所まで行き、各ゲーム毎のセットアップを行います。
基本的にDosゲームは手動でサウンドカードの設定をしないと音が出ません。
例は、
レッドネックランページのページで紹介しています。
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マウント設定の自動化
上記のマウント設定はDOSBoxを起動する度に毎回行う必要があります。
面倒な場合、DOSBoxのコンフィグファイルにコマンドを記入しておく事で、起動時に自動的に行ってくれます。
コンフィグファイルは、スタートメニュー⇒ DOSBox ⇒ Options ⇒ DOSBox Optionsをクリックすると開けます。
(
Glide Built in DOSBoxの場合は、exeファイルがあるディレクトリ内にあるdosbox.confになります。)
コンフィグファイルの一番下にある[autoexec]の下に、コマンドを記入すると起動時に実行されます。
HDDとCD-ROMマウントと、カレントドライブ変更のコマンドを記入しておきます。
mount g g:\
mount d d:\ -t cdrom
g:
cd games
すると起動時に、記入しておいたコマンドが自動実行されます。
DOSBoxのキーマッピング変更
キーマッピングを変更するにはCtrl + F1を押します。
Ctrl + F1を押すと、キーマッピング画面が表示されます。
~(チルダ)キーのマッピングを変更するには、画面左上の`~をクリックして選択します。
キーを選択したら、画面中央下にあるDelをクリックします。
これで現在の~キーの割り当てが削除されました。
次に画面中央下のAddをクリックします。
割り当てたキーを押して下さいと赤字表示されるので、キーボード上の割り当てたいキーを押します。
キー割り当てが完了したら画面上のSaveをクリックします。
マッピングファイルが保存されたというメッセージが出たのを確認したら、画面上のExitをクリックします。